前倒しでお願い致します。

東京電力は17日、福島第1原発事故の収束に向けた「工程表」の改訂版を公表した。原子炉格納容器を水で満たす冠水(水棺)計画を見直し、建屋地下などにたまった汚染水を浄化して原子炉注水に再利用する「循環注水冷却」を先行させる方針を示した。原子炉を安定させる時期として4月公表の工程表で掲げた「6〜9カ月後」の目標は変更しなかった。
 東電は改訂版で、循環注水冷却の実現や浄化装置の運転開始までは、放射能汚染水が増加するとして、地下水や海洋汚染の防止対策を強化する方針を示した。また、使用済み燃料プールの熱交換機設置も、当初の予定より前倒しするという。