当然か

金融庁は31日、東日本大震災の直後に大規模なシステム障害を起こしたみずほ銀行持ち株会社みずほフィナンシャルグループ<8411.T>に対し、銀行法に基づく業務改善命令を発動したと発表した。経営責任の明確化やグループ管理態勢の強化・人事管理態勢の見直しを求めた。

 みずほ銀行のシステム障害は、震災から4日後の15日、義援金の処理が渋滞して発生。最大116万件の振り込みの遅れが生じるなどトラブルが拡大し、収束まで2週間程度かかった。金融庁は「こういうときのネットワークシステムのダウンは大変遺憾だ」(自見庄三郎金融相)とし、システム障害が震災直後の非常時に発生したことを重くみて、みずほ銀行の立ち入り検査を実施。持ち株会社のみずほFGに対しても「人事権があり義務・責任がある」(自見金融相)として、立ち入り検査を実施した。