三冠の次は

今季のプロ野球で最も活躍した先発完投型の本格派投手に贈られる沢村賞の選考委員会が1日、東京都内で開かれ、広島の前田健太投手(22)が初めて選ばれた。セ・リーグからは2004年の川上憲伸(中日、現ブレーブス)以来6年ぶり、広島勢では1991年の佐々岡真司以来19年ぶりの選出となった。
 前田健はエースとして活躍し、15勝(8敗)、防御率2.21、174奪三振でセの投手主要3部門のタイトルを独占。選考基準の7項目(15勝、150奪三振、10完投、防御率2.50、200投球回、25登板、勝率6割)のうち、完投数(6)以外をクリア。特に防御率が評価され、堀内恒夫選考委員長代行は「総意で選考した」と語った。
 選考では、基準のうち6項目を満たしたダルビッシュ有日本ハム)、5項目クリアの金子千尋オリックス)との比較になり、ダルビッシュは勝利数(12)、金子千は防御率(3.30)などがマイナス要素となった。
 足のけがで欠席した土橋正幸選考委員長は金子千を推す文書を出し、堀内氏、平松政次氏、村田兆治氏、新任の北別府学氏の選考委員4人が前田健を推した。

一度も貯金もできず、貧打と怪我人に泣かされたカープの唯一の明るい話題です。来期は20勝超えを目指して頑張って下さい。